タマフル


暫定愛称「タマフル」こと「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」。今週の放送はクリちゃん(Crystal Kay)がゲスト。クリちゃんの新作「あなそば(あなたのそばで)」の編曲が河野伸、ということで「申し訳ないとフロム赤坂」のコーナーはまるまる河野伸特集! お昼すぎぐらいにはサイトにリストが上げられると思いますが、コレがもう凄かった!
ぼくがハロプロに「入った」のは、何気なく観ていた「ASAYAN」で聴いた娘。「真夏の光線」がきっかけで。年増好みの(笑)ぼくとしてはまるで眼中に入れていなかったコたちが……なんか恐ろしく格好良い曲を格好良く歌いこなしているぞ、と。その後の鈴木あみ(現:亜美)との目的のよく分からない対決などをはさみつつ(と、今になって思えば無茶苦茶意義のある対決でしたけど)の、後藤さん加入前後の娘。およびASAYANの奇跡的な盛り上がりをリアルタイムで鑑賞できたのは本当に幸運なことだと思います。ま、実際はごっつぁんの裏側でモガモガやってる太シスのほうにズッパマリだったんですけども(笑)。その太陽とシスコムーンや、メロン記念日、シャッフルユニット各種、松浦亜弥……と、もう今更アレする必要のないハロプロ大豊作の時代があって。
その時期の、名作揃いのハロプロ曲の中でもとりわけ耳がビクッとする、耳と心に引っかかる編曲が施された曲のクレジットを見ると、そこには必ず「編曲:河野伸」と書いてあったのでした。うすぼんやりと「スパンクハッピーだった人?」ぐらいの認識しかなかったのですが、まーこれがどれもこれも凄い。ピチカート・ファイヴがまさかの解散をした2001年、この量産型ポップ・ミュージック・マッシーンがいなくなる喪失感を補完できるものはしばらく現れないだろうなー、なんて感慨にふけっていたのですが、この問題は意外なぐらいあっさり解決しました。当時のハロー!プロジェクト。まさかとぅんくさんに埋めてもらうことになるとは思いもよりませんでしたよ(笑)。という人は案外多かったんじゃないかなー。量産の度合いで言えばよりスピードアップしたものだから、追うのも大変だった。「だった」とあらためて過去形で書くのは寂しいですけどね。
BUBKA」誌の宇多丸さんの連載では、ハロプロ楽曲およびそれに準ずる(?)女性アーティストを主とした楽曲について詳しく解説されていて、その的確な評論がためになると同時に、「宇多丸さんなら次号でこの曲を挙げるハズ!」「当たった!」「ハズレた! けどこんな曲も!?」と、勝手に一喜一憂(というか、十喜)しながらズブズブと「その道」にハマっていったのでした。先日、友人たちと開催した「愛$聖夜」では、久しぶりに当時の(つってもほんの4〜5年前ですけど)を思い出しながら、そーいうDJ(と、そーいうプレゼント)をしました。楽しかった。河野さんのみならず、編曲家にスポットを当てたアイドルソング特集。コレも偏りすぎるとアイドルに愛情がないみたいで申し訳ないですけど。編曲家をアイドル並に崇拝しても良いじゃない、ということで。まんべんなく選んだつもりだったのに、やはり、というか明らかに河野編曲に偏ってしまいました。
無駄に長くなってしまいましたが俺のことはどうでも良い。宇多丸さんによる絶妙なツナギ、長過ぎるMC(笑)。これらがAM特有のローなクオリティで鳴る快感といったらなかった。聴けなかった人は残念。リストを眺めながらへーとかほぅとか言って下さい。今回かかった曲の他だとメロン「告白記念日」、T&Cボンバー「Don't Stop 恋愛中」、松浦「可能性の道」などは、ぜひぜひ聴いてほしい「マイベスト河野伸」ですね。
1st Anniversary 2nd STAGE TAIYO&CISCOMOON 1 ×3

追記:もうリストアップされてましたー。
http://www.tbsradio.jp/utamaru/moushiwake/index.html
あの番組がスポンサーでもないのに Red Bull を執拗に推すように、ここもタマフルを執拗に。めちゃイケ観たら30分休憩、その後はラジオのダイアルをAM954へギューン!