ベーター

最近、割合と頻繁に「乗り込んだエレベーターが落下する」夢を見る。夢の中でエレベーターなんかに乗った時点で落下しないわけがない、とも思えるが、まあ、まんまと乗ってしまい、落下する。乗らない手もあるのだろうが、乗るのだ。それは昇るために乗る場合、下るために乗る場合どちらのシチュエーションであっても結果的には同じ、中空にワイヤーでぶら下げられたゴンドラが、比較的高い位置にある時に、某かの問題が発生し、落ちる。夢の中であるから、乗り込み扉が閉まった瞬間に、ああ、これは落ちる、と冷たい肌で感じ、案の定落ちる、といった具合だ。ここで「このエレベーターは、落ちない」と考えればはたして落ちないのかもしれないが、まあ落ちないエレベーターに夢の中で乗った経験は私にはない。確実に落ちる。
ぶつ、とワイヤーの切れる音が聴こえたり、あるいはすうっ、と滑らかに落ちていく場合もある。ああ、またか、と考えている間にゴンドラは通常運転時よりも少し速いスピードで静かに落ちていく。真っ暗な、窓のないエレベーターの中だけれど(稀に開放的な、景観を楽しむタイプのガラス張りのものに乗ることもあるが、その場合も地下まで落ちていくので結果的には真っ暗)、この辺で地の底と接触する、ということが妙にハッキリとわかる。
さあ激突する、という場面でとる行動は、きっと皆このシチュエーションに出会えば必ずやるであろう、昔アニメだか映画だかで観たような覚えがある方法、つまり「地面に觝触する寸前にジャンプして、激突の衝撃をやわらげる、あるいは完全に無くす」というもので、とここまで書いておきながら、この受験シーズンの只中に俺は何を落ちる落ちると何度も書いているんだ、という気持ちになったので終了。半端に長いわりに内容のまるでない日記(日記?)を読んでうわ、損した! と思って頂けたらこっちのものである。こっちのもの?