最近聴いたディスクス

フィフティーン・エレファンツ

フィフティーン・エレファンツ

少し前に購入して多めに(何度も×∞)聴いてたんだけど、ちょうど良い頃合いで、ケラ祭りってことで。
アルバムタイトルについて、MARQUEE誌のインタビューによると、スマッフ○さんの例の蟻が10匹いるシングルに対抗して「多めに」15、さらに大きめの象をチョイスしたそう。それをそのままコンセプトとして作り上げた作品、というといかにも雑ーな風ではあるが、実際そのざっくりとしたものに対して勢いよく取り組む、という奇妙なエネルギーが、まあ言っちゃえばパンクな風合いを醸しており、実にドライで清々しい42.8分になっております。ポニーキャニオン時代のムーンライダーズみたいなドライ感だとも。肌触りが、何か似てる。
えー、内容については私みたいなもんがとやかく言うまでもなく、ケラさんが自身のブログ「日々是嫌日」で全曲解説していらっしゃるのでそちらを。ただ、2回に分けて書かれている(3/20、4/15)のでちょっと辿るのも厄介、まあ厄介なことをやって読んで下さいという気持ちもあるが、なんとなく(勝手に)簡潔にまとめてみたので面倒くさがり屋さんはこちらを。
http://usuquidamor.biz/15.html
M11「サヨナラのセオリー」の「そんなに泣きたきゃ トイレで泣け」というフレーズにシビレながらも、すごーく泣けるM15「神様とその他の変種」をかなり多めにリピートしてます。あとはドラムのchacoさん作曲のM10「メアリー・パンプキン・ヘッド」が今までのケラ作品になかったタイプの曲で、新鮮に聴こえます。
それから。
前述のケラさんブログに「犬山のレコーディングが終了」という記述が。現在は「TOKYO PORCUPINE COLLECTION」シリーズ3枚セットとして再販されている犬山犬子ソロアルバム「TOKYO PORCUPINE COLLECTION Featuring INUYAMA INUKO」に続くセカンドソロアルバム。……これはもう、血ィ吐きそうなほど楽しみなんですけど一体いつリリースされるんでしょうか。少なくとも今年中には出るでしょう。どんなフリッパーズ・フォロワーもかなわない、またcapsuleやらエイプリルズやらあと何だ、そういうアレより10年先を行っていた(それはロンバケも同様ですが)犬山ソロを聴いていないヤングは一刻も早くアレしたほうが良いです。うん、早めに。