TPC2007
なんたらフェスに行った人は負け組。とか言いたい。言っておきたい、そんな週末。
7.28（土）。昼すぎにモナレコへ。こちらではCITROBAL × 中村ジョーの2マンが行われたのですが、残念ながらリハの時間に来訪し頼まれていたブツを受け渡したのみ（下のエントリ参照）。こちらに参戦した人は勝ち組。きっとそんなライヴになったに違いない。
17:00過ぎ。渋谷クアトロへ。ケラ＆ザ・シンセサイザーズの（おそらく最後の）ライヴ「TOKYO PORCUPINE COLLECTION 2007」に行ってきました。
このブログでも何度も何度も書いているし、恥ずかしいぐらいまんまなブログタイトルを見てもお分かりの方は超お分かりでしょうけれど、俺にとって生涯最大のアイドルであるところのケラさん。が開催した「俺たちのフェス」。……と言って、実際シンセのライヴに足を運んだのはずいぶん久しぶり……と、どのぐらい久しぶりなのか調べてみたら、こちらの方のライヴ記録年表によると、1996年3月22日のライヴ以来だったらしい。11年ぶりって。それでファンと言い張るかという話ですが、知ったことか。ちょうどこのぐらいの時期から全く別の種類の音楽研究に没頭していたこともあり、自然と会場から足が遠ざかっていたのです。でも今回はどうしてもナマで聴きたかった。（おそらく）最後だから、というよりも、（おそらく最後の）アルバム『15 Elephants』があまりに素晴らしい作品だったから。
2万枚ぐらい売りたいそうなので、多めに貼っておきます。買えばいい。あとこのアマゾヌのモヤモヤした低画質画像なんとかしろ。目がシパシパするよう。
追記：以前ケラさんが自身のブログに2度に分けて書かれていたセルフライナー、を"勝手に"1ページにまとめたものがあるので、改めて貼っておきます。
http://usuquidamor.biz/15.html
会場では、クアトロ・ベスト・ポジション（QBP）と（俺にのみ）呼ばれる、会場後方PA横の段差に。ロンバケ時代のいくつものライヴや（おしゃれ期の）ピロウズ、それにCymbalsなんかも常にこの場所で聴いた。背の低い俺にもよく見渡せるし、スピーカとの位置関係も非常に良いポジション。ただ、フロアを行き来する人の妨げにもなってしまうので、開演前は身を極力縮こめて待つ。クアトロで俺を捜している友人各位はココに来てくれれば大概居ます。ちなみにその前方、フロア後方のポジションに音楽ライターの小暮さんを頻繁に見かけます（笑）。お元気ですかー。今回は居なかったケド。
ホンダレディ、犬山イヌコ、みのすけ＆曽我泰久、鈴木慶一、麻生久美子（、というより三日月しずか）といった偏った方向に豪華なゲスト陣。なかでも、犬山＆みのすけで演奏された犬山1st収録曲「僕のソプラノ」、シンセアレンジの慶一ソロ「GOD SAVE THE MEN*1という二大神曲が聴けたのはうれしかったなー。俺の為に演ったんじゃないか、と思った人が俺含め10人ぐらいはいたんじゃないか。
ゲストコーナーも充実していたけれど、総時間4時間弱に及ぶこの日のライヴ。シンセだけでもワンマンに匹敵する時間＆曲数が楽しめました。11年前っつったら、まだ……いまやグループ魂の石鹸さんとしておなじみの三宅弘城さんが人差し指1本×2でシンセサイザーを操っていた頃であって、つまり現行（というか、最後の）メンバー編成を観たのは今回が初めて。「すげー良いバンドじゃないか！」という至極バカみたいな印象を真っ先に覚えました。自分がタイムリープ機能を持ち合わせていないことが非常に悔やまれる。ことギターのアサウチくんのニューウェーヴな音色＆振る舞いは最高でした。彼だけでなく、メンバー全員の音が、緻密だったり、時には雑〜な感じだったりと、すごく有機的に鳴らされてる上でケラさんが楽しそうにアイヤイヤイヤイ言ってるーー有頂天ともロンバケとも全く違う新しい遊び場で飛んだり跳ねたり喋ったり歌ったりするのはホント楽しかったんだろうなーと。マジで10年ぐらい巻き戻ってくれませんかね、世界。全公演もれなく足を運ぶので。
有頂天のカヴァー（？）、やけに多いな。と思ってたんですが、近年のライヴと比べれば少ないほうだったんだとか。トニモカクニモ、有頂天と地続きのようでいて、要らん部分は引きずっていない、良いトコだけ足し算して作ったような『15象』のナンバーが浴びる程聴きたいと思っていたのですが、この欲求も十分みたされつつ有頂天のナンバーも楽しめたという、ゲスト＆サプライズも含め、1粒で〜的なベタな言い回しをあえて使いたくなるような、みっしり詰まった4時間弱でした。
俺にとっての唯一のアイドルーーや、普段は新垣さんだの中川さんだのワーヤー言ってますけど、それらとは別の、仰向けになって腹出してハアハア言いながら全幅の信頼と忠誠を誓いたくなるアイドルはケラさんだけやーと。10年放っておいて何を言うかという熱心なファンも（クアトロ定数からさっ引いて）799人ぐらいは居るかも知れませんが、知ったことか。お前らが思っているのと同様に、俺が1番のケラファンじゃ。そう考える人が最低2万人ぐらいいれば、きっとシンセは戻ってくるはずだ。それとソロアルバム（MC＆チラシ参照）もどうかと思うほど楽しみです。マジで出して。協力できることがあればしますよとすら言いたい。
追記。そうそう、ステージ上で（あの独特の、ジャック・タチをより面白おかしくした感じに）動くケラさんを観たのはずいぶん久しぶりで、ましてクアトロのあの角度（QBP）で観たのはロンバケ活動休止ライヴ以来で。「うわー懐かしい！」など感慨にふけるつもり満々であったにも関わらず、懐かしさをまるで感じなかったのはなぜか。つい最近観たような気すらする。多分ケラさんの挙動が昔と全く変わっていないのと、俺の時間感覚が惚けて鈍ってるから、その両方が原因だと思われるが、にしてもあの「懐かしくなさ」は何だ。俺は知らないうちにシンセのライヴを観てんのか。音源を聴いて動きを脳内再生していたからか。あー、コレかも。
最後に。下にずらりと並んでいるのは会場組の皆さん。MCなどを具体的に引っぱり上げておられる方もたくさん。メモでも取っているのか。ご苦労さまでス。
http://d.hatena.ne.jp/hirune_boy/20070728
http://d.hatena.ne.jp/ju-ki/20070728
http://essayary.exblog.jp/5883513
http://akari.blogzine.jp/akasika/2007/07/post_6c74.html
http://hidakann.air-nifty.com/urakan/2007/07/tokyo_porcupine_6404.html
http://cigaretta.exblog.jp/7208234
http://all2step.com/aplacetodie/archives/288
http://merimo.exblog.jp/7207707
会場の本人。
http://blog.livedoor.jp/keralino/archives/64729977.html
あとアサウチくんははてダーのようだ。
以下、mixiのコミュニティでわりおさんが起こしてくれたセットリスト*2を転載＆修正。
01.オードリーヘップバーン泥棒
02. Too Late Jonee
03. やっつけ仕事
04. Meaning Of Love
＜MC＞
05. 15頭の容赦ない象
06. 猫と和尚さんと象
07. News
＜MC＞ゲスト：鈴木慶一登場。
08. GOD SAVE THE MEN
09. 君はGANなのだ
＜MC＞ゲスト：アルジャーノン(犬山イヌコ)
10. ゆうきをもて
11. なにか
12. むしの一生
13. 王様
14. たべもの
＜MC＞ゲスト：麻生久美子が三日月のコスチュームで登場。
15. しゃくなげのはな
16. 月見そばのうた
＜MC＞ゲスト：多め亭のおばちゃん（犬山イヌコ）登場。Fire＆Chaco入場
17. ゴメンナサイ
18. 贅沢な骨
19. メアリー・パンプキン・ヘッド
20. 夜のスポーツ
＜MC＞
21. Lives
22. フリークスも人間も〜点子ちゃんの人間賛歌〜
23. サヨナラのセオリー
24. 神様とその他の変種
25. ハッピー/アンラッキー＜アンコール1＞
26. Drive To Tokyo
27. シュルシュルシュール
＜アンコール2＞
28. フィニッシュ・ソング
＜アンコール3＞
29. 心の旅
*1:『SUZUKI白書』収録。10代の頃カヴァーしてライヴで演ったことも……。というか慶一さんゲストで演った「GANなのだ」もカヴァーしたりしてました。どんだけー（初使用）。
