はじめての

はじめてキーワード編集というものをやってしまった。
自由律俳句とは
……こういうのは、ちゃんと詳しい人が作ったほうが良いですね。余計な情報を足すわけにもいかないので。ただ「何かを表現しようとする意志の片鱗すら見られぬところ」という見方がね、なんとも魅力的なものでありますよなーと。作ったからにはもっとこう、どんどん触れていきたい。
そうそう、これをやるにあたって古い本引っぱりだしてあれこれしてたんだけど、あらためて放哉さんの破壊力、というか、なにかすごく柔らかいもので力いっぱい殴られるような不毛なショックというものに驚かされた。

  • すばらしい乳房だ蚊がいる
  • ひげがのびた顔を火鉢の上にのっける
  • なんにもない机の引き出しをあけて見る

最後の句なんて、むしろ現代的というか、身に覚えのありすぎる情景にハッとするというか。そんなどこか寂寞とした心象風景が、やわらかい文字の並びと、同時に不整脈のようなリズムを感じさせる……というんですかね。勝手な飲み込み方かもしれないけれど、この3句を読むと心がぞわぞわするのだ。

尾崎放哉句集 (放哉文庫)

尾崎放哉句集 (放哉文庫)

呪われた詩人 尾崎放哉

呪われた詩人 尾崎放哉