マジカルナンバー46/54/60/74

↓の記事で触れたので、少しだけ。
40、46、50、54、60、64、74……という数字の羅列を見てもピンとこない世代の方は置いてきぼりになってしまいますが、ご存知の方はご存知すぎる、もうずいぶんそれから離れているのに、体に染み付いた数字の並び。さらにノーマル・ハイポジ・メタルといったマジカルな呪文を並べれば……。はい、カセットテープの世界観でございます。
アルバム丸々ベタ録りであれ、細かいエディットを施した「マイ☆ベスト」であれ、カセットテープの編集作業というのは非常にフェティッシュなものでございました。好きなコにそれをあげる行為というのはある意味「サブいもの」の典型として扱われていますし、その気持ちはすごく分かりますが、楽しいんだ、この作業が。DJという遊びを覚えた時、まさにこの「テープ編集」の精神を、薄暗いハコの中で「生でやる」ことができるのかここでは、と興奮したことを覚えています。や、フツーはDJってもっとこう違う文化なんでしょうけど。ぼくにとっては「生録音」の現場だった。
カセットテープよりもっと便利なMDやCDRにとって変わられてからも、その作業自体の精神的な意味合い、楽しさは変わっていないと思います。が、あの「23×2」に封じ込める感覚、というのは移行できなかった。A/B面があるからこその起伏、というのがカセットおよびレコードにはありました。MDが出てきた時はそれはそれで興奮しましたけど、A/B面の概念がなくなってしまったことを少し残念に思った。
……というような話をすると異常にウマが合う同志「ソランジュ エ デルフィーヌ」の長谷くんが、同じく同志「その名はスペィド」のSLF!!氏主宰のサイト『東京映画社』に、カセットについての愛情溢れすぎるエッセイを寄せています。
◆◇EIGASHA.COM -東京映画社- ◇◆
マジカルナンバーに某かの思い入れのある人は、ぜひこちらのサイトの「Love from the 46min., Casette - 46分、届け恋心!(或いは、54分間の夢と孤独)」をお読み下さい。鬼気迫る(笑)カセット愛がイヤっちゅうほど伝わる良文。つうかここまで"掘る"と、ちょっとした考古学だよね(笑)。カセット関係の話はもっとじっくりしたいなー。
そして、公式発表がじきに出ると思いますが、長谷くん主催イベント『ユメトコスメ』第2弾、近日開催です。詳細が決まり次第こちらでもお知らせします。